すっぴーの投資ブログ

会社員の投資履歴

バリュエーションの本纏め

勉強会でバリュエーションについて語るにしても言葉の定義から違いそうな気がしています。私は企業価値算出をバリュエーションと解釈しているのですが、基本的に『株』コーナーにないので、一部お勧めの本を紹介したいと思います。

 

 

企業価値の神秘 宮川 壽夫著

広く浅く企業価値とは。について纏められているのと、配当割引モデル、DCFモデル、残余利益モデルについて纏められています。あとは経済学ベースの経営学についてエージェンシー理論、取引費用理論。他にもMM理論、ペイアウトの理論、人的資産の理論等、投資をする上で学んでおいた方が良い概念が満載です。

 

●パーフェクト証券分析 ポール・D・ソンキン、ポール・ジョンソン

最も印象に残っている良書です。早い段階でこの本を読んでおくことをお勧めします。バリュエーションについてしっかりと説明しているのと同時に、期待リターンとリスクについて、かなり意識が上がる書籍になっています。また、αに関するヒントを得られるかもしれません。そろそろ2週目を読みたいと思っています。

 

企業価値経営 伊藤邦雄著

伊藤レポートで有名な伊藤先生の書籍です。私は第1版を読みましたが、学者が書いている600ページを超える書籍なので、系統的に纏められています。流石にこれを読むのは時間がかかるので、目次を見て興味のあるところを読むのが良いと思います。恐らく第2版ではよりESGを意識した構成になっていると想定しています。

 

●アナリストのための財務諸表分析とバリュエーション S.H.ペンマン著

始めて読んだ企業価値評価の本です。起点にして頂点と言っても過言ではないくらいの本で、以降5年くらいバリュエーションについてハマる原動力になった本です。何かしらのバリュエーションの本を読んで、会計を理解していないとしんどいかもしれません(なので私は会計のところは全く理解していません)。

残余利益モデルが好みなのはペンマンの呪いと呼んでいます。資本コストの意味も分からずこの本を読んでも意味がないとも思うのですが、この当時の修行が今の礎になっていると思っています。

 

企業価値評価第7版 マッキンゼー&カンパニー著

自分のバリュエーションの軸を確立させてくれた本。凄く頭の良い人たちが、丁寧に纏めている印象を最初に持ちました。この中身を理解し尽くすのにあと数年はかかりそうです。

 

●株式会社の資本論 亀川雅人著

資本コストについての参考図書になります。社会学からの視点を取り込めます。資本コストを出来るだけサイエンスにしたいと思ったのを記憶しています。

 

●資産価値測定総論 アスワス・ダモダラン著

最後にラスボスの登場です。ここまでやってくるともはや何が王道なのかわからなくなるのですが、きっちり学べる良書だと思います(2巻の途中までしか読んでないけどw) やや低成長時代に合わないデータが多いかもしれません。

 

★まとめ

以上紹介いたしましたが、

企業価値の神秘

・パーフェクト証券分析

マッキンゼー企業価値評価

辺りを押さえておけば問題ないはずです。長文にお付き合いいただきありがとうございました。